ぐでぐでブログ〜留学、英語、心理学〜

*1

ぐでぐでブログ〜留学、英語、心理学〜

大学学部・院留学、英語勉強法、その他思いつくままにアウトプットします。

完璧主義で勉強に苦手意識がある人は、コーネルメソッド・ノートを使おう!

f:id:jpnusagirl:20180728203952j:plain

 

試験や資格のために限られた時間で勉強するのって、なかなか進め方が難しいですよね。

特に、ノートを見やすく、間違い1つなく作りたい!という完璧主義タイプの方に関しては、テストまでにノート作りが終わらず(あるいはノート作りだけで終わってしまい)肝心の勉強内容が頭に入っていない...という苦い経験をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。

 

私自身も完璧主義のせいでノート作りとテスト勉強に何度も失敗してきたのですが、そんな自分にはコーネルメソッドというノートの取り方がピッタリだと分かったので、その方法とメリットを書きたいと思います!

 

 

1コーネルメソッド(The Cornell Note-Taking System)とは?

コーネルメソッドとは、1940年にアメリカのコーネル大学教授ウォルター・パウクによって提唱されたノート・システムです。彼の著書である大学生の勉強法に関する本で紹介されて以来、今でも世界中で人気の根強いシステムです。[1]

 

2コーネルメソッドの方法

それでは詳しい方法を見てみましょう。

f:id:jpnusagirl:20180807174158j:plain

こんな風に4つのパーツに分かれています。1から4の順序で書き込みます。また、それぞれのスペースに書き込むタイミングも重要です。

 

1.トピック <勉強/授業中>

 ページの題名。教材名や授業名も書き、後で見返す際にページを探しやすくします。

 

2.ノート <勉強/授業中>

 教材/授業のノートを取るスペース。

 ノートを取る際のポイントとしては、

 ・全文を書かない

 ・箇条書きで書く

 ・記号(→、◯、×、∴など)を使い、読みやすくする

 ・余白を多くして、後から書き足せるようにしておく

 

3.問題/ポイント <勉強/授業後 できるだけすぐ>

 ここには、2のノートスペースの情報を見返した後に、

 ・ポイントのまとめ(表や箇条書きなど)

 ・疑問に思ったこと

 ・ノートを反映した短い問題

 を書きます。特に最後の「問題」作りはとても大切です。 

 

4.要約 <勉強/授業後24時間以内>

 2、3を経てある程度ノートの内容を理解したら、このスペースに内容の要約を書きます。このとき、

 ・全文で書く

 ・内容の大枠、他の情報との繋がりを意識する

 ことが重要です。

 

実際にノートを取ってみると、こんな感じです。

*手書きのほうが記憶保持に良いとされていますが、見やすさを考慮してタイプしました。

 

f:id:jpnusagirl:20180807202952j:plain

 

3.コーネルメソッドの一般的なメリット

コーネルメソッドを使うことによって、「ノート」、つまり勉強内容のすぐ横に自分で作ったクイズを書き込めるわけですが、

この「問題」は勉強の効率をかなり上げてくれます。

というのも、勉強の復習をする場合、内容のクイズに答えるテスティング(testing)と、ただノートを読み直す(rereading)のでは、テスティングの方が記憶保持に効果的だそうです。[2]

 

もう1つ、これは個人的見解ですが、コーネルメソッドの枠組みに意識を向け、日々使っていくことで、情報の書きとり(ノート)-->情報の抽出(問題)-->情報の整理統合(要約)というプロセスを軸に持つことができるようになると思います。この軸を持つと、例えばコーネルメソッド使用中でなくとも何気なく読んだ本の構成が浮かび上がって見えたり、大事な部分とそうでない部分の区別がつきやすくなったりします。

 

4. コーネルメソッドが完璧主義者さんにオススメな理由

 

 まず1つは、私の場合、テスト対策!となったときに、まず第1章の1ページ目をまとめて、次に2ページ目..という風に、とにかく前から順番にやらないと気が済まなかったんです。でもそれってすごく危険で、例えば1ページ目によく理解できていない内容があっても飛ばすことができず、理解するまでそこで引っかかっちゃうんですね。正直2ページ目の内容はよく分かっているけれど、完璧主義の自分は1ページ目を飛ばすことを許さない...。それで結局テストまでに対策が間に合わなかったり。(泣)

 

比べてコーネルメソッドでは、テスト対策ともなる「問題」を「ノート」(勉強内容)のすぐ横に書けます!これなら例え1つ目の内容を飛ばしてしまっても、後から戻って書き込むスペースがあるので安心です。

 

次に、完璧主義な私によくあるのが、ノートの1ページあたりの情報量が多く、それを丁寧にまとめて、ふと振り返ると全然進んでおらず、そのまま挫折してしまうことです。...うーん、これが完璧主義あるあるなのかはよく分からなくなってきましたが(どちらかというと継続力?)、とにかく勉強が進んでいない感じって辛いですよね。体感ってモチベーションには大事です。

 

コーネルメソッドだと、ご覧の通り1ページあたりに書き込める「ノート」のスペースが本来のノートよりも少ないです。すると1ページをこなすハードルが低くなり、精神的負担も軽くなります。ページ数はその分多くなりますが、テスト対策を始める時点ですでに模擬テスト(「問題」)が完成している訳ですから、ノート1ページあたりの復習時間もすごく短いです。

 

ということで、

勉強が苦手な方、特に完璧主義の方は、ぜひコーネルメソッド試してみてください!!

 

 

 

 

[1] Wikipediaより

[2] Henry L. Roediger III and Jeffrey D. Karpicke, “The Power of Testing Memory: Basic Research and Implications for Educational Practice,” Perspectives on Psychological Science 1, No. 3 (2006): 181-210. 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

http://lsc.cornell.edu/notes.html

第二外国語を勉強する意味を考えてみた

f:id:jpnusagirl:20180620205041p:plain

 

大学の必修科目の中に

第二外国語がある方、多いと思います。

 

私も高校時代、

ただでさえ苦手な英語に加えて

新しい言語を習わなくてはいけない大学生活を

想像しては憂いたものでした。

 

結局アメリカの大学に進学し、

「日本語ネイティブ」ということで

二外の単位を免除してもらったのですが、

卒業後、振り返って

第二外国語をやりたかったな、

という気持ちでいっぱいになりました。

 

そしてその気持ちは冷めず、

韓国語を第二外国語として

勉強し始めました。

 

なぜそこまで意欲があったかというと、

 

より多くの文化(=言語)に触れることで、

より多くの「正解」を

自分の中にストックしておきたかったからです。

 

まあこれは

留学経験が強く影響しているのですが、

 

純ジャパの私が日本の高校を卒業して

英語圏に留学するのって、つまり

 

・英語ってかっこいい!アメリカってかっこいい!というパラダイムのもと

・必死で英語を勉強し

・文化差の激しいアメリカで生活する

 

ってことだったんですね。

とにかくアメリカを、英語を崇める、みたいな。

 

もちろん留学する上で

留学先の言葉をマスターすることは大事です。

 

ただ、気持ちとして

1つの外国語そして文化に集中しすぎて

自分の考える「文化」というものが

日本vsアメリカになってしまったんですね。

そして、一時帰国中は、

口を開けば

「へ〜日本だとこんなことしてるんだ〜

アメリカだとこうだけど?」

などと言っていました。

 

留学を終えた後、ふと

自分の歪んだ「文化」の捉え方に

窮屈さを感じ始めて、

 

日本ってこうだよね、アメリカってこうだよね、

「いや、○○だと違った見方があるよ!」

の、○○の役割を果たしてくれる

第三国を探したということです。

 

(まあ、韓国文化が中立的かどうかは置いておいて...)

 

もちろん、旅行などで色々な国をまわって

もっと幅広い、そしてより感覚的な

「文化」の広げ方もありますが、

 

個人的には言語学習という

考えて考えて、地味にコツコツとやる作業の方が

「文化」が身に染みてきます。

そこはきっと、人それぞれですね。

 

 

というわけで、

第二外国語の学習は

自分の考えを広げさせてくれる

いいお友達だという

日記でした〜。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アメリカ都市部でおいしいと思う料理

f:id:jpnusagirl:20180607180113j:plain


アメリカに留学していて

恋しくなるもののひとつに

日本食があるのですが、


アメリカでは都市部であっても

日本人が

「おいしい!これは本物だ!」

と思える日本食レストランが

残念ながら多くはないです。


あとは、価格が高めです。

ラーメン一杯でも千円越えます。

しかも、お気に入りのラーメンの流派?が

食べられる保証はありません。

(アメリカでは博多ラーメンに多く出会いました)


ちょっとラーメンの話みたいに

なってしまいましたが、


そんな中で私がたどり着いた

解決策は、ずばり

中華料理を食べることです。


アメリカの中華料理の良いところは、

安い

例えばラーメン一杯が1,300円するなか、

点心(Dim sum)は食べ放題で

2,000円だったりします。

本格的

中華レストランはオーナーも

中国人・中国系の確率が高いです。

母数が大きいからでしょうか。

なので必然的に味も本格的です。

比べて日本食レストランは

オーナー・店員ともに日本人ではない

ことがよくあります。

似ているなりの異文化体験

中華は日本食に味が近いということで

解決策として提案したのですが、

もちろん違うところもたくさんあって、

そこは日本にいたら経験できなかった

楽しみかなと思います。

例えば私は、一般的な日本の中華レストランで

今まで見たことがなかった

水煮魚(辛い白身魚煮)や

鴨の足の皮などを

食べる機会に恵まれました。

日本料理にはない味で、

でもちゃんと口にあって、

美味しかったです!


アメリカの中華料理、

おすすめです!




留学中、途中帰国したくなった時に考える、文化適応の心理学〜自分を客観的に見よう〜

f:id:jpnusagirl:20180606152628j:plain

 

留学していると

言語の壁、文化の違い、勉強の負担などで

楽しいことよりも辛いことの方が

上回ってしまう時ってありますよね。

そしてそんな時に思い浮かぶのが

途中帰国の4文字...

 

実際「留学 途中帰国」でググってみると

100万件もヒットします。

f:id:jpnusagirl:20180606125340p:plain

それだけ留学というのは

乗り越える壁の多いものだということが分かりますね。

 

私自身も、アメリカ留学中に途中帰国を何度も考えました。

ネットで情報を集めたりして解決策を模索しましたが、

 

「こんな人は留学に向いてないです」なんて情報も多々あり、

そこに自分を当てはめて

「自分なんて最初から留学しなきゃよかったんだ...」

と更に自己嫌悪。

 

また、大学に他の日本人学生もいましたが、

みんな上手くアメリカナイズされているように見えたので、

自分と比べてしまい、自己卑下が強くなり、

相談することもできず。

 

八方塞がりでした。

 

しかし、そんな私を救ってくれたものがありました。

それは文化心理学です。

異文化に触れた時に、自分の心はどんな状態になるのか

立ち止まって客観的に見つめることで

途中帰国をせずに、無事大学を卒業することができました。

 

文化心理学という学問を使って

留学生活について考える方法を書きます。

 

まずはじめに、心理学とは:

心理学(しんりがく、英: psychology)とは、心と行動の学問であり、科学的な手法によって研究される。

 - Wikipedia

 

心理学はとても幅広い分野で、

例えばスポーツ選手の心を研究するスポーツ心理学や、

犯罪者の心を研究する犯罪心理学など、色々ありますが、

 

文化心理学とは

人の心・行動と、その人が触れる文化が、どのように影響しあっているのか

を考える心理学の一分野です。

 

こちらは、ブリティッシュコロンビア大学の教授が書かれた

とても分かりやすい文化心理学の教科書です。

Cultural Psychology

Cultural Psychology

 

 

 この教科書の文化適応のパートを抜き出しますと、

・Lysgaard (1955)の研究によると、

 海外長期滞在者には

 ハネムーン期 --> カルチャーショック期 --> 適応期がある、

 つまり海外生活において感情の動きがあるのは自然。

・適応期において、適応が上手くできるかどうは

 様々な要因によって決まる。

 例えば、母国と滞在国の文化の違いが大きければ大きいほど、

 滞在国の文化への適応は難しくなる。

 その「文化の違い」の度合いを表すものとして

 代表的なものが滞在国の言語力(アメリカなら英語)。

 つまり、言語の壁を感じているならば、

 その分文化適応も難しい。

    (Gullahorn & Gullahorn, 1963; Ying & Liese, 1991)

 

という感じです。

 

これだけを理解しても実際の問題解決には

繋がらないように思うかもしれませんが、

私はこういった情報だけでも

かなり留学生活を楽にしてくれるように思います。

 

というのも、こういった研究の数々によって、

人間というものがいかに環境に左右されやすいか

実感できるからです。

 

例えばアメリカ留学であれば、

感情の波に揺られながらも、授業を受け、勉強する。

日本語とは言語のルーツが全く違う、

英語という日本人には宇宙語のようなものを使って、

必死にコミュニケーションをとる。

 

文化心理学という学問が

(やんわりと)

「日本人のアメリカ留学は...厳しいっすね」

という研究結果を見せつけてきている中で、

それでも頑張って毎日を過ごしている。

 

それだけですごいことだと思わないですか?

こんなにすごいところまで自分自身を導いた心の強さを認めずして、

ある種普遍的な、海外留学での心のダメージだけを切り取って、

それを自分のせいにして責めることは

よくないと思います。

 

ぜひ文化心理学を勉強して、

自分をたくさんいる中のいち人間として客観視して、

自分でコントロールできることとできないことを分ける。

コントロールできる部分に力を注ぐ。

そんな風にして、もうしばらく留学頑張ってみてください。

 

大学院留学に必要なPersonal Statementの書きかた

f:id:jpnusagirl:20180605162911j:plain

 

大学院留学願書を揃えていく中で、

Personal Statement / Statement of Purpose(エッセイ)

の準備って

なかなか厄介じゃないですか?

 

私は留学エージェントを使わずに

準備していたので、

エッセイも一人でどうにかしなければいけませんでした。

 

また、エッセイの

正解がなく、作業に終わりが見えない感じ

にかなり苦手意識があったので、

そもそもエッセイに着手できるか心配でした。

 

ですが、

100%インターネットを頼りに

情報収集とドラフト添削の依頼をして、

大学学部の成績がUGPA 3.0/4.0以下ながらも、

(*修士課程はUGPA3.0以上が応募の目安です)

そしてエッセイが苦手ながらも

無事イギリスの中堅校に合格することができました。

 

その時に使った情報や行った手順を

ゆるくまとめようと思います。

 

目次

 

1 軽くブレインストーミングする

 

応募するプログラムのホームページを見て

プログラムの売りをチェックします。

(研究に強い、インターン制度がある、などなど)

 

そして、そのプログラムの売りと関連づけられるような

自分の実績をブレインストーミングします。

(例えば、インターン制度が充実したプログラムは、

 professional experienceに重きを置いていると考えて、

 今までの職務経験をアピールを特にアピールする、など)

 

2 パーソナルステートメントのstructureを学ぶ

 

次に、パーソナルステートメントの骨格づくりを

頭に入れます。

 

その時に頼りになるのが

大学のホームページたちです。

ちゃんとした大学がエッセイの書き方を教えてくれているので、

情報に信憑性があります。

 

以下リンクは、個人的にわかりやすいなと思った

「エッセイの書き方」です。(英語です)

サセックス大学

How to write a personal statement for Masters courses : Tips for applying to do a Masters at Sussex : ... : Study with us : University of Sussex

LSE

Personal statements

・パデュー大学

Purdue OWL: Writing the Personal Statement

 

大体のエッセイの枠組みを日本語でまとめておくと、

・<過去>自分は何をしてきたか

・<現在>なぜそのプログラムを選んだのか

・<未来>プログラムにどういう貢献をし、また何をを得たいか

かなと思います。

あと、留学生として、海を越えてまで

そのプログラムで勉強したい理由も

スペースがあれば書けると○です。

 

上記のエッセイの枠組みづくり、そしてその枠から

どう詳しく内容を掘り下げたらいいのかについては、

こちらのページに分かりやすく説明されているので

ぜひチェックしてみてください!

www.path-to-success.net

 

3 パーソナルステートメントで使う英語を学ぶ

 

前のステップでは、パーソナルステートメント

いわば大まかな流れを掴む作業をしたのですが、

今度はもっと細かい部分に移ります。

 

自分をできるだけ良く見せるために、

エッセイの中にPositive wordsを散りばめます。

Positive wordsとは、その名の通りですが、

読み手に良い印象を与える単語です。

例えば、

"I did the project." (プロジェクトをやった。)

より

"I accomplished the project." (プロジェクトを成し遂げた。)

と書くほうが、

うわ〜プロジェクトを責任持ってやりきった感がすごい!

この人バリバリ仕事できそうだな!

となります。

 

Positive wordsのリストはこんな感じ。

positivewordsresearch.com

 

 これは多い!

非ネイティブには使う単語を選びきれない!

 

ということで、

これまた大学が提供してくださっている

パーソナルステートメントのサンプルを分析して、

どういった種類・トーンの単語を使うべきか

大体の検討をつけます。

 

こちらは無料のエッセイサンプルのリンクです。

エクセター大学

https://www.exeter.ac.uk/media/universityofexeter/careersandemployability/pdfs/pgstudy/pg_application_personal_statement_example.pdf

 ・カリフォルニア州立大学

https://www.csuci.edu/careerdevelopment/services/sample-graduate-school-admissions-essays.pdf

 

 これは、サセックス大学のHow to write PSのページにあった

サンプルを自分なりに分析したものです。

f:id:jpnusagirl:20180605155659j:plain

 

品詞によって色を分けてハイライトしたりフレーズを囲ったりして

自分のエッセイに使えそうな単語を可視化しました。

 

4 エッセイを書いて添削してもらう

 

ここまできたら、あとは1、2、3で説明したものを

合体させて、文章に落とし込むだけです。

まあ正直いってこの

自分の考えやアイディアを言語化するプロセスが

エッセイで一番大変な部分なのですが、

1、2、3のステップを踏むことによって

Personal Statementというものの完成形、ゴールを

なんとなく思い描けるようになるだけでも

実際にエッセイを書くことへの心理的負担が減ると思います。

 

エッセイの添削は、

私はワードバイスさんを利用しました。

安くて速くて、しかもサービスがきめ細やかです!

wordvice.jp

 

 

ザックリですが、こんな感じです。

大学院留学される方、ファイトです!!

 

 

 

留学経験者が考える英検1級の勉強法

f:id:jpnusagirl:20180604153517j:plain

2018年6月20日更新:

 

 

2018年6日3日(日)に行われた

英検1級1次試験の結果が自己採点上良かったので、

僭越ながら英検の勉強法を書いてみようと思います。

 

 

とにかく省エネで、最小限の勉強時間&出費で

英検1級1次試験を突破しようと考えた私の勉強法は、

旺文社「文単」シャドーイング作戦です。

 

CD付 英検1級 文で覚える単熟語 三訂版 (旺文社英検書)

CD付 英検1級 文で覚える単熟語 三訂版 (旺文社英検書)

 

 

こちらです。↑↑

 

英検1級の勉強はこの本のみを使い、

それにプラスして

設問のタイプに慣れるために

英検が公開している過去問を解きました。

 

 

1 はじめに:英語勉強との向き合い方

 

詳しい勉強法を説明する前に言っておきたいのが、

英検1級という日本で言ったら仙人用のテストを受けるからには、

テクニックはもちろんのこと、

精神論も大事ということです。

 

英語勉強(そしていかなるパワーの獲得)は、

対人関係と一緒だと感じます。

まずは私たちが英語を好きになる。

そうすると、英語も私たちを好きになり返してくれる。

 

つまらない勉強をする時の苦痛が快感だ、

自分の意思に関わらず英検を受けなければならないなど、

好みや事情は様々だと思いますが、

 

効率よく英語を勉強するには、

英語勉強のステップを楽しく歩むのが一番だと

個人的に思います。

まじで。

 

では、前置きはここら辺にして。

 

2 旺文社「文単」シャドーイングの方法

 

まず、シャドーイングが初めての方へ:

シャドーイングとは、聞こえる英語の音声を

その音声から1、2テンポ遅れてマネすることです。

 

私がやったシャドーイングの手順はこちら

 

<用意するもの>

・英文音声を流す機器

・イヤホン(自分の声が聞こえないようにするため!!)

Evernoteボイスレコーダーアプリなどの録音ツール

・文単の英文ページのコピー(A4サイズに拡大印刷すると見やすいです)

・筆記用具(シャーペン1本だと時短)

 

<手順>

1自分の声は自分に聞こえない音量で、イヤホンから音声を流す

2英文を見ずにシャドーイングし、自分の声を録音する

3録音を再生して、文単のコピーと照らし合わせる

  ★できなかった所を詳しく分析する:何が原因??★

   ・音の連結(リエゾン

   ・単語の意味の理解、単語の発音

   ・文法や文脈の理解

 例としてはこんな感じ:

f:id:jpnusagirl:20180604160247j:plain  f:id:jpnusagirl:20180604160314j:plain

 

4英文を黙読して、わからない単語や分脈は適宜日訳ページで調べる

5英文を見ながら、音声と同じスピードで(=かぶせて)

 スラスラ言えるようになるまで練習

6英文を見ずに、再びシャドーイングをするが、このとき

 ・自信がない場合:録音をせずにやり、できない所が多ければ

  4の英文分析や5のかぶせの練習に戻る

 ・自信がある場合:3のように録音して、英文と照らし合わせる

7ノーミスでシャドーイングできるようになったら、終わり!

 

そして同じ英文を1週間後くらいに同じ手順で挑戦します。

この繰り返し。

 

シャドーイングはかなり頭を使う作業(らしい)ので、

最初は1日30分で進めるだけ進み、

ノッてきたら1日3課を目標にやってみてください。

全部で79課あるので、1日3課のペースでやると約1ヶ月かかります。

1週間後に各課の復習をすることを考えると、

約3ヶ月で一冊を終えられるかと思います。

 

3 「文単」で鍛えられる力

 

「文単」だけ、しかもシャドーイングだけで

ボキャブラリー、リーディング、リスニング、ライティング

全部の対策が本当にできるの?と

思う方もいらっしゃると思います。

 

私の試験結果から見ると、(語彙56%読解100%聞き取り100%)

ボキャブラリーは十分ではないです。汗

 

しかし、考えてみてください。

ボキャブラリーって、意味が分かるか分からないかの二択じゃないですか。

良くも悪くも表面的。

 

その表面的な知識があまりない私でも、

リーディングとリスニングを

(自己採点で)満点取れました。

 

つまり、英検には英語の底力のようなものがあれば十分で、

文単シャドーイングをするとその底力がつくということです。

 

ちなみに「英語の底力」という謎ワードの定義は

ディスコースマーカーを意識して、文章の流れをつかめるリーディング力

・英語独特のリズムやテンポに気を取られないリスニング力

です。

(今決めました)

 

正直、文章の内容はどうでもいいのです。

実際、私試験の内容は問題を解いた直後から忘れちゃいました。

背景知識がある方が文章の理解度は高まりますし、

それが正答率アップに繋がることもあるとは思いますが、

 

まず先にやるべきは底力アップです。

 

背景知識のみでの勝負は

自分の専門やヤマが外れたら終わりですが、

ロジックと英語の音の感覚は

どんな問題にも使える武器です。

 

文単シャドーイングで効率よく

英検1級1次試験に受かりましょう!!!

 

海外留学者が英検1級レポ(2018年6月3日)

f:id:jpnusagirl:20180603173933j:plain

 

今日、英検1級の一次試験を受けてきました!

初めて受けた率直な感想などを、ログっておこうと思います。

 

 

1 会場の感想:人が多い!そして若い!!

 

英検1級って、参考書にできる本も少ないし、

Googleで検索をかけても情報が少ないので、

てっきり受験者は1会場につき5人くらいだと

割と本気で予想していたのですが、

 

いっぱい受験者いました!!笑

 

私が受けた東京の某会場には、

1クラス50人程度✖️5、6クラスぐらい。

 

まあ、過去の受験数を見れば

1会場あたりの受験者数をだいたい予想できたかも分かりませんが、

なにせ省エネの下調べ+勉強時間でやってきたので、

まさかこんなにいるとはびっくりでした。

 

あと、私が受けた会場の教室には、見た感じ

大学生くらいの若い方々がほとんどでした!!!

大学でのrequirementか何かでしょうか...?

 

それにしても、おそらく2級程度の英語力があれば

大学受験や大学授業に支障ないであろう中、

1級を勉強&受験するなんてすごい!★

受験理由や英語学習歴など

ひとりひとりにインタビューしてみたかったです。

 

2 私の英検1級受験理由

 

一応ログということで

私が英検を受験した理由を書きますと

・海外学部留学後、自分の英語力が

 日本の英語テストでどれだけ通用するか試してみたかった

 

・大学院留学前のモラトリアム中に、

 英語力を維持(か少なくとも自分の英語力を意識)する

 きっかけが欲しかった

 

です。

 

3試験の感想

ほんで、試験の感想としては、

ボキャブラリー>

全然できませんでした。ただ、GRE(アメリカ大学院出願に必要なテスト)を

勉強された方、アイビーリーグなどの一流大に行かれた方には簡単かもしれません。

勝手な予想ですが。笑

まあ何が言いたいかというと、アメリカ人でさえも

教養の差が出てくるレベルの単語が多かったのではないかな、ということです。

 

<リーディング>

そこまで長文でもなく、質問もかなり直接的だという

感覚でした。

まあつまり、よくできました。

 

<ライティング>

大学出願に必要だったTOEFLライティングで

200-300words書く練習をしてきたこともあってか、

そこまで負荷は感じませんでした。

ただ、政治学部ではなかったこともあって、

過去問で見たようなポリティカルなお題が出たらどうしようと

ヒヤヒヤしていました。

政治用語を英語でよく知らないので...。

(今回はありがたくも政治系ではありませんでした!)

 

<リスニング>

質問のタイプに慣れ、しっかりメモをとれば

大丈夫でした。よくできました。

 

まあここまで、

解答が開示される前の感想はこんな感じです。

 

英語を含め、いかなる能力も、

日々磨かないと衰えてしまいます。

 

今回英検1級の勉強&受験をしたことで、

日本にいながら英語力を鍛える機会を作ることができました!

英検さんに感謝!笑